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2020.10.06 up
2020 A/W REMAKE ITEM/MEXICAN PARKA
森店内にあるリメイクスタジオ【RE;CIRCLE STUDIO(リサークル スタジオ)】からAW新作アイテムが発売。
メキシカンパーカー
メキシカンパーカー、、、
ときいてピンとくる人はよほどの古着好きか西海岸カルチャーに傾倒する人かもしれない。
このメキシカンパーカー、通称バハパーカーと呼ばれるこの服は、メキシコの最北の州、バハ・カリフォルニアで生まれた手織りの伝統的衣装で、地元の民芸屋さんでもよく売られていたりするものです。
本来はメキシコの地元の民芸品でしたが、サーファーのサブカルチャーを通じて、北米にたどり着きました。
サーフィンが新しい娯楽だった1930年代の西海岸では、当時のアメリカ人サーファーたちが観光客のいないビーチを求めて、メキシコのバハカリフォルニアまで南下したそうです。
彼らは地元住民の民芸品のような服を見て、こぞって着るようになりました。ざっくりとかぶるだけの簡素な服は、波乗りで、ずぶ濡れになった身体を、乾燥し体温をキープすることにも適していました。何よりも良かったのが、岸に上がって楽に着られるということでした。そうやってサーファーたちに人気になっていきます。
そして、サーファーたちによって、カリフォルニアへと持ち込まれた途端、その当時のカウンターカルチャーであるドラッグの要素が混ざり、ヒッピーたちにも人気になっていきました。
1969年に開催された、伝説的な野外コンサートの”ウッドストック”でもたくさんのヒッピーたちがこぞってメキシカンパーカを着用しました。
当時のアメリカはベトナム戦争の真っ只中。まさに反体制派の象徴的アイテムとして60年代後半から70年代のヒッピームーブメントと共に全米を横断しました。
いつの間にか70年代のサーフ・カルチャーやドラッグ・カルチャーを象徴するアイテムになり、異端者、メインストリームを外れた人たちの生活のおいても普遍的な存在で親しまれてきました。
そんなメキシカンパーカーをRE:CIRCLE STUDIOで現代の解釈で再構築、アップデート。
そもそも古着は一点物です。
色味や素材感、サイズも大きく異なりますので、一点一点その服を吟味し想像しながらの作業になりますので、偶然性も重なり商品は出来上がっていきます。
1 メキシカンパーカー>>ジャケット
特徴でもあるプルオーバーをあえて前開き仕様のジャケットに再構築。
メキシカンパーカー特有の生地感や柄が特徴的で、ありそうでなかったアイテムに生まれ変わりました。スタイリングの幅が広がりますね。
2 メキシカンパーカー>>ロング丈ドレス
柄や色味の個体を吟味しながら贅沢にも2着分でロング丈ドレスに。
メキシカンパーカーの特徴でもあるフードやカンガルーポケットを活かしながら再構築したアイテムです。
3 メキシカンパーカー>>プルオーバーベスト
ドレスで余った部分を組み合わせてベストに。
余った素材を廃棄せず新たなクリエイションに生かすことが多いのもRE:CIRCLE STUDIOならではのデザインワークです。
メキシカンパーカーの特徴はなんと言っても他の服にはない独特の柄や色味の面白さ、豊富さ。RE:CIRCLE STUDIOによって再構築されたそれで、より着こなしを楽しんでいただけたらと思います。