USEDには一着一着にストーリーがある
誰かが着た物語だけでなく
時代を超えて紡がれる魅力と価値がそこにある
自分が良いと思うものを信じよう
Fashionは自分らしさの象徴であり
心を揺さぶるきっかけこそがCultureなのだから
私たちは26年前、京都の一軒の小さな古着屋からストーリーが始まった。世界の買付け先を開拓し、取引先は全世界へと広がり多くの人たちとつながった。その結果、街のシーンに少なからずの影響を与えてきたかもしれない。ファッションを表現し、カルチャーを生み出し続けることこそがわたしたちの望む生き方だ。しかし今、インスタントなトレンドや誰かが付けた価値ばかりがフォーカスされ、街には同じようなモノや場所ばかりが増えている。ファッションを提供する側にも、どこか“面白さ”が失われてしまった。ファッション自体がどうあるべきかが今、問われているのだろう。
USEDには隠れてる魅力や可能性がある。時代を超えて紡がれていく価値がそこにはある。“今、これがいい”と自分自身が価値を見出すこと、その“一着と出会うこと”こそがUSEDの面白さだ。なんだっていい。こころを揺さぶるきっかけこそがカルチャーであり、ファッションの醍醐味なのだから。時代をとらえ、過去をアップデートしていく人たちによってカルチャーは昇華されていく。破れた部分は補修する。染みになった服を染め還す。飽きた洋服をカスタマイズする。愛着を持って長く着ることは、地球に"在るものを捉え直す”ことだ。自分たちの心を揺さぶる、”何か”を表現し続けていく。もう一度、その生き方を身に纏おう。
「繕う(つくろう)」をテーマとして、捨てられる予定だった古着のリメイクやタペストリーの製作を行なっている。古着を材料に、日本古来の裂織りという技法で作った布を用いた当て布で繕っていく。そうした「つくろい」で古着に新しい息吹を吹き込み、愛着を持って長く着る生活を提案。今後は地域との取り組みにも力を入れていく。
不定期開催される森の立呑み交流会。USEDやアップサイクルを楽しむ人やそれを扱う人たちだけでなく、様々なライフスタイルアイテムやその生産を担う人たちも集う。お互いのこだわりや取り組みを歓迎し合い、この世に生まれたものを楽しみ合う。ここから森との関わりやコラボレーションが広がりがうまれている。
森では自分たちで栽培、収穫したリネンの製品化に向けた取り組みを行っている。「リネン」は少ない水でも育ち、生育スピードも早く、生地にした後も抗菌作用があり、生分解性に優れているなどの特性がある。実際に収穫したリネンを手紡ぎ、手織りで生地にする実験的なワークショップも今後開催予定。
天然素材の「藍」や「茜」を使用した草木染めのワークショップを、和歌山で長年天然草木染めや藍染めを独自で研究している“H.A.L.U”とMEND(メンド) の共同企画で開催。お気に入りの洋服を進化させたり、色あせてしまったもの、汚れてしまった大切なものを染め直し、アップサイクルすることで、もう一度愛着が湧く一着に。
定期開催のワークショップ。タイトルには、先人から受け継がれてきた技術を用いて、記憶を再生するという想いが込められている。「クローゼットの中で使用しなくなった服を」「誰かと一緒に過ごした思い出の服を」「お気に入りだからこそ何度も着続けた末に草臥れた服を」ワークショップでは、衣服の思い出を話しながら、衣服の色が移ろいでいくと同時に愛着が蘇っていくような原体験が出来る。
京都紋付は紋付袴の黒染めで100年の歴史のある企業。黒色をさらに黒くする独自の加工技術「深黒(しんくろ)」を開発しファッション業界に進出。著名なコレクションブランドの黒のラインでの採用が広がっている。森では、この「深黒」の技術を用いた黒染めのオーダーを受付中。店頭で購入した洋服や持ち込みの洋服でも対応が可能。
進化型古着屋森の中に位置する「RE;CIRCLE STUDIO」は再解釈をコンセプトに掲げ、古着の価値を更に拡張している。スタジオにある3台のミシンを使って、リメイクやリペアを行うことは、今ある古着をもう一度捉え直すことでもある。私たちは服が欲しくなると、情報収集し検討し購入する。着用を繰り返し、着なくなったものは、ずっとクローゼットの中にあるかフリマアプリ等で売却するか廃棄するという流れだ。
そもそもその服は、素材を誰かが育て、原材料にたくさんの人の手が加わって製品となり、誰かが運び、誰かが陳列していたものだ。私たちは、これまでの暮らしとアパレル業界の一方通行な道順を円(サークル)と捉え直し、人と服の2つのサイクルが交差し合い、循環していく世界を創造する。①PRODUCT/生産②PIONEER/先駆③REPAIR/修復の3つの機能が一つとなり、着古された服にもう一度新たな息吹を吹き込む場所が「RE:CIRCLE STUDIO」である。
生地の編たて、染色、裁断、縫製、プリント、仕上げまでの工程をすべて国内で行ったアイテム。綿100%の10番空紡糸を使用した、ヘビーウェイトな生地。流行とは無縁の、時代を超えて愛用できるタフで頑丈でありながら実用性にも優れている"HEAVY DUTY"なアイテム。
ヘビーウェイトのTシャツと言えばアメリカ製が一般的だが、裁断、縫製、プリント、仕上げまでの全工程を莫大小(メリヤス)産業が古くから盛んな東京都墨田区周辺の職人の手で生み出される。
1980年代、ファッションはセオリーという鎧を脱ぎ捨て、先人のパンク精神を受け継いだかのように「個性の自由」を表現するものとして、高熱を放っていた。私たちも例に漏れずその熱に侵された一人だ。80年代をファッションのモチーフやディティールとして切り取るのではなく「熱感」を表現したいという想いからFAGENDは始動した。
尽きることなく私たちを突き動かし続ける、「好奇心」を表現するブランド。第一弾は、孤高の天才科学者「ニコラ・テスラ」を題材に3つのデザインをリリースした。
1960年に設立されたロンドンのボクシングブランド「LONSDALE」を、フロッキープリントで別注し、当時のオリジナルデザインに近い形で復刻。
90年代にモッズムーブメントを席巻した伝説のカリスマショップ「Ready Steady Go!」もリバイバル。日本のストリートカルチャーを語るに欠かせないショップ。