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2020.12.12 up
特別企画 ”森の中の対談 ” Jun Hagan(ジュン ヘイガン) & Nina Hanson(ニーナ ハンソン)
USEDを拡張する進化型古着屋“森”が、京都へ移転するにあたり、モデルを担当してもらった Jun Hagan(ジュン ヘイガン)[以下 Jun] と Nina Hanson(ニーナ ハンソン)[以下Nina]に、「京都」についてのことや、現在感じている「Fashion」や「暮らし」について、対談形式でお聞きしました。
場所は京都の、とある森の中で、ゆっくりと様々な方向へ展開していく二人の対談をお楽しみください。
昔から京都を拠点として、モデル活動をしてきたお二人だからこそ感じている「京都」や「Fashion」を、時代の流れと共にそれぞれどう感じているか?また、ライフスタイルがどう変化しているか?を聞いていきたいと思います。
本日は宜しくお願いたします。
まず、お二人が感じている「京都」の印象を教えて下さい。
Jun
そうですね、まず京都の街の印象としては中心部と、郊外の地域では全く印象が違いますね。ここ(京北地域)も京都だけど京都市内の中心部とまた全然違う。
京都の街は、賀茂川の影響が大きいですが、「街」と「自然」が近いですよね。大阪など、他の街中の自然と比べても、雰囲気が違います。京都の街の自然の雰囲気がすごく好きです。
人の印象は「多文化」という印象ですね。面白い人が集まってます。
Nina
いい意味で、オタクレベルが高いですよね!みんな何かを深く掘り下げていく人が多い印象です。しかも、いろんなジャンルのオタクがいます。
確かに、京都は「学生が多い」ということもありますし、毎年人が入れ替わって行く影響もあり、多文化になってきたんでしょうね。
では次に、お二人は京都を拠点にモデル活動をされていますが、「ファッション」について、感じていることを教えていただけますか?
Jun
世の中が圧倒的にオンラインになっていきましたね。それに触れる時間が、世間も僕自身も増えました。
すごく便利になったけど……便利すぎる。便利の代わりに、何かが失われてしまっている気がしますね。
ファッションに関しても、昔はお店の店員さんに、その服のディティールや歴史なんかを教えてもらって、そこからその服が好きになったりしたじゃないですか?その話の内容や、話している時間に「価値」があったのですが、今はそれがない。
Nina
「うまく撮れたらOK」っていう考えの人が増えている気がしますね。上手に撮れればいいって感じがします。
オンラインで物を買っても、実際に手にとってみるとぺらぺらだったり……
だからもうオンラインで服を買わなくなりました。
ではそんなお二人が「ライフスタイル」で意識していることはありますか?
Nina
捨てたくない!もしくは、将来娘も喜んでくれそうな物を選ぶ!ってことです。
子供の将来のために、今着ている自分の服を取り置いているのですか?
Nina
はい、今2人娘がいるのですが、ちゃんと良いものを将来娘にあげたいし、引き継いでいきたい。それ専用のボックスを作って、とっています。
それは、きっと今でも価値がある物だけど、将来いつか娘に着てほしいので。
それと「作り手の顔」は意識しますね。どんな想いで作られているのか?とか、環境のことも考えられて作られていると、必然的に素材や生地も高くなる……でも……(お金を)出せる。
私は本当に良いものに対しては、惜しまずに買いたいと思ってますね。
Jun
まさに応援だね。
Nina
そう!
応援!応援のしあい。
やっぱりそうゆうのだと、ちょっとしたものでも知り合いから購入することが多くなりますね。
自分も物を作っているので、買ってもらえることで応援されているとも感じますし。
あとは、お金を介さずに、物々交換をするようになりました。これが楽しいんです。
欲しい物を手に入れるときに、お金だと作り手の想いなんかも感じにくい時があって、そういう時は自分が持ってるものを何か選んでほしい!っていう感覚になってる。大切にしているものどうしの交換です。
例えば、田舎に住んでいる友達はお米を送ってきてくれる。その代わりに田舎では手に入りにくいコスメや日焼け止めなんかを買って、自分が作ってるアクセサリーと一緒に送る、、とか。
だからこれから「物々交換」がくると思っています!
私自身、洋服を作っているのですが、その作った洋服とココナッツオイルを、思い入れの分だけ交換したりしています。そんなことをしていると、お金の交換にあまり魅力を感じなくなりましたね。
楽しいですよ!物々交換!(笑)
Jun
僕も近所の人と物々交換しますね!
野菜や作った料理を貰いますが、お返しに植物の種をプレゼントしたりしています。その種が、育って、今はこうなってるといった話になるのも楽しいですしね。
やっぱり人と直接会って話合うのが好きですね。
知りたいことがあったら、遠くにいる人でもわざわざ会いに行って、話を聞きに行くのが好きで、時間が出来れば日本全国色々なところを廻ってました。
僕が持っている知識と相手の持っている知識を交換して出し合う場が楽しいんです。
それでまた、聞いてきたことをまた別の場所で、興味がある人に会って話したりとか。。……知識の物々交換ですね。
そういうのが好きです。
Nina
最近はスキルトレードとかって言いますね。技の交換みたいな。
そう、わたしはアクセサリーを作ってるんだけど、他のミシンが上手な友達と集まって、ミシンを教えて貰う代わりにアクセサリーの作り方を教えたりとか、、、クリエイターの友達とはそういうスキルトレードDAYみたいなことやってたりする。
それすごく良いですね!
やぱりどれだけオンライン化が進んでも、人の想いを直接聞くことや、対面でコミュニケーションをとるっていうことは重要ですよね。
是非、それやりたいですね。
Jun / Nina
やろう!是非やりましょう!!
Jun
2、3年前から考えてることなんだけど、僕は”GREEN BOMB”をやりたい。
名前は”FLOWER BOMB”でも”EARTH BOMB”でもいいんだけど、植物の種が入った”土玉”みたいな土の塊みたいなのを作って、持ち歩いて、緑(植物)がないところにゲリラ的に投下していく、みたいな。(笑)
これは、街に住んでるから生まれたアイディアなんだけど、きっと昔は色んなところに植物があって、自然ってもっと近い存在だったと思う。もともと自然があった場所に人間が暮らし始めて、どんどん生態系が壊されていった、、、そういうところに緑を広めていきたい。
もともと子供の頃に住んでいたニュージーランドが暮らしの身近に植物や自然があって、そんな思い出が色濃く残っていて。
そういうことをやっていきたいな。
では最後に、お二人にお聞きします。
今後、”Fashion”がどうなっていく、又は、どうしていきたいと思いますか?
Nina
実は、着るものって、直接肌に触れるので、すごく自分のエネルギーに影響するんですよね。何気に毎日きている服も。。
なので、エネルギーが高い人が作った服がほしいですね。(笑)
そういった服を残して行きたいかな。
Jun
そうだね。
服はもう既に世の中にいっぱいあるから、作ったり、新しいものを買うというよりも、既にあるものをどう使っていくか?ということを最近、よく考えたりする。
どうせ全く新しいものを作るんだったら、ずっと使い続けたくなるものを作りたいね。
服もそうですが、住む家とか身の回りのものは、出来るだけそうしたい。
色んなことが循環していくようにね。
ありがとうございました。
これからのお二人の活動にも注目していきたいと思います。